お仕事コラム
外国人雇用の実際(グローバルに活躍するベトナム人編)
20.01.16
こんにちは!(^^)!
工場系ならお任せの派遣会社、ワールドです。
近年日本でも外国の方を多数見かけますね!
観光客や留学生だけではなく、実際に日本に拠点を置き生活をされている方が多数います。
ワールドでも、外国人雇用を積極的に行っています。
中国、ブラジル、ベトナム・・・
もともと日本に生まれ育ったという方のご就業も多いのですが、『働くために』来日される方も多数。
海外転勤という立ち位置ではなく、新たな就業目的で来日される方たち。
母国を離れてはるか遠い日本に来られるのはどのような目的・心情なのでしょうか?
ワールドで活躍中のベトナム人コーディネーターにそのあたりを詳しく聞いていきたいと思います。
いざベトナム人に大質問!
ℚ。ベトナムの方が、技術を学ぶ国として日本を選んだ理由は何ですか?
A。世の中にさまざまな問題があっても、日本は平和で安全な国です。
明るい未来を目指して、若い人が心配なく来られる国は日本だけ!と思っているベトナム人が多いです。
学校の先生や友達からいつも日本に来る理由を聞かれています。
人によって、理由が違いますが大きく分けて3つあります。
1つ目はお遍路さんやお祭り、忍者といった「日本文化」への関心があるからです。
2つ目は日本の技術が先進国最良といわれ、日本に来ることで、最新技術を勉強できるという点。
特に日本製の家電製品はもともとベトナムでも人気が高いです。
長期間使用しても故障があまりないと評価されています。
3つ目は世界第3位の経済大国である日本で働くと高収入が期待できるのでベトナムにいる家族を支えることができるからです。
私個人が日本語を勉強しようと思った理由は、もともと日本に対する関心があったからですね。
ベトナムでは日本語のドラマやゲーム、アニメが浸透してるため、日常的に日本語を聞いたり目にしたことがありました。
同じ言葉でも印象も使われるシーンや言い方によって意味が変わってきます。
例えばラブストーリードラマだと可愛らしい感じで女性らしい雰囲気で親しみやすいですね。
例えば『逃げるは恥だが役に立つ』はベトナム人にも人気があります。
ドラマでは言葉と文化が自然に頭に入ってくるので、外国語の勉強をするときにはオススメです。
なるほど!よく分かりました(^^♪
でも、世界中のどんな国にもそれぞれ魅力的な文化があるし、日本以外にも先進国は多数あり技術を学ぶ国はたくさんあります。
例えば中国は世界第二位の経済大国にもなりました。
しかもベトナムから隣接しておりアクセスがとても良いのではないでしょうか?
中国は文化的に近く、事前に勉強しなければならないことが日本より少ないと思うのですが?
そのあたりはどのようにお考えですか?
確かにベトナムと中国は隣接しており、建国してから千年以上植民地時代がありました。
そのため中国からの文化も多く影響を受けていました。
中国による統治を受けていた時代は漢字を使用していたため、今でもベトナム語とは中国語は共通点が多いです。
歴史的にも地政学的にも中国との文化が近く新鮮さがありません。
そのため中国への関心を持つ人が多くはないのです。
なお、現在では漢字の使用はありません。
漢字が廃止されてクオック・グー(現在のベトナム語表記のこと)が一般大衆まで広がったのは、1887年にフランスがベトナムを植民地化したことがきっかけです。
1651年にフランス人のカトリック宣教師がベトナム語の辞書を作成した際に、ベトナム語の漢字をアルファベットで発音を表記したことが起源と言われています。
そうだったんですね!
ベトナム語と中国語に共通点が多いという点は初耳です。
日本ではベトナムの歴史を深いところまでは学ばないので知らないことが多かったです。
ところでベトナム人の国民性などは、特徴的なものはどんなものがありますか?
ベトナム人は一見弱々しそうに見えますがプライドが高く、芯も強いです。
自分の意見をはっきりと述べます。
特に北部の人は男性も女性もプライドが高く、上司やお客さんであっても横柄に思えるような態度を取る人も少なくありません。
仕事は熱心ですが日本人のように会社に忠実ではなく、条件が合わなければすぐに退職します。
また家族を大切にするため、就業時間になるとすぐに帰宅して家族と一緒に食事をすることを大切にしています。
なるほど、確かにベトナム人は芯が強いという点に対しては非常に納得できます。
ベトナムの方たちを見ていると、自分の考えをしっかり持って行動することが多いと感じます。
そういった国民性なんですね。
また、仕事よりも自分の家庭を大切にするという習慣も素晴らしいですね!
ℚ。日本で働くためにどのような準備をされるのでしょうか?
A。一番大切のは日本語を勉強することです。
日本において日本人とコミュニケーションをとる際に、ベトナム語を使用することはあり得ないですよね。
ベトナムにも「郷に入っては 郷に従え」ということわざがあり、日本のルールや文化も受け入れたいと思っています。
日本語を勉強するだけではなく文化やルール、習慣なども勉強しなければなりません。
例えば、初対面の方に話しかける際の距離感や、マナー違反とされている行動はどんなものがあるかなど。。。
教科書に書かれている事以外でもいろいろ学ぶ必要があります。
語学以外でもたくさん勉強することがたくさんあるんですね!
言葉以外の部分に関しては感覚的な部分が多く、ご苦労されたと思います。
でも非常に短期間で日本の生活になじんでいて、たった一人で頑張っている姿は称賛に当たります。
日本人も見習いたいと思います。
ℚ。日本で働いた後にはどのようなプランを描いているのですか?
A。ほとんどの人は日本でずっと働き、生活をするというプランで来日します。
中には技術を学んだあとにベトナムに帰国して、ベトナムにある日本企業、例えばキャノン、トヨタ、日産などで働く選択をする人もいます。
日本でずっと働き生活するという選択肢もあるんですね!
なんだかうれしいです。
来日前と実際に在留してからのイメージの違い
ℚ。実際に来日してみて、『こんなはずではなかった』とか『心配してたけど大丈夫だった』など想像と違った点はありましたか?
A。日本とベトナムは文化的な交流がほとんどないと言って過言ではありません。
それでも、私はベトナムにいたとき、メディアを通して日本について次のようなイメージを持っていました。
日本人は丁寧で勤勉な人達です。
着物を着て、せんすを持ち歩き、丁寧にお辞儀をしている女性ばかりで、静かに微笑む美人が多いという印象でした。
今でも一般的なベトナム人は、私が述べたようなイメージを持っています。
来日して感じたこと
私は 2014 年4月に来日しました。
語学留学生として名古屋市で3年間勉強することになったのです。
日本での留学生活はすべてが初めての体験であり,初めての海外生活でもありました。
まず日本に来たばかりのときは驚きの連続でした。
最初に驚いたのは接客サービスでした。
日本は丁寧な国と知っていたのである程度はイメージができましたが,実際に体験してみると百聞は一見にしかずでした。
飲食店で店員さんはどんな時でも元気よく「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」とあいさつをし、席の案内や料理を運ぶときも丁寧に対応してくれます。
ベトナムではそのような対応はほとんどなく驚きしかありませんでした。
日本人の友達に早速話してみると,友達は「あたりまえだよ」と返事をしました。
日にちがたつと,更に日本のよさが見えてくるようになりました。
日本の一番いいところは,優しさがあふれているところです。
初めて日本に来て不安な時に,学校までの近道やショッピングをするところなどを親切に教えてくれたご近所さんがいました。
また,バイト先を探していたところ,近くのレストランの店長さんが気持ちよく採用してくれました。
日本語の意味がわからなくて焦っていても,店長さんは親切に説明してくれました。
日本はいい国ですが,時間の経過とともに見えてきた姿もあります。
日本人は働きすぎだと思います。例えばアルバイト先の店長は毎日朝10時から夜11時まで働いていました。
店長の他にも、日本人の友達は体調が悪くても頑張って出勤する人がほとんどです。
日本人達は「まわりに迷惑をかけたくないからだ」と言いますが、本音は『休みたい』と思っているかもしれませんが言葉や態度には出さないのでわかりません。
でも最近では日本という国は『周囲に迷惑を掛けないようにしよう』とみんなが頑張ったことで成長してきたのかなあと感じ始めています。
日本人も世界の刺激を受けて成長したい!
日本人は働きすぎ・・確かに勤勉すぎる面はありそうですね!
日本でも【働き方改革】という大きな動きがあります。
これまでも働きすぎによる健康被害などが多く報告されていたので、労働法等で労働時間などについて細かく規定が決まっていましたが、今後は残業時間の上限が低くなるなどのさらなる改革が進んでいます。
外国から勉強に来てくれている方から不審に思われないような働き方を目指していきたいですね。
とはいえ、日本で今のGDP(国内総生産)水準を落とさずに働き方改革を推進しようとすることは困難です。
日本人の少子化は留まるところを知らず、労働人口は少なくなる一方。
いくら機械やロボット技術で人手不足を補おうとしても圧倒的にマンパワーが足りません。
今後は外国の方の力を借りて、一緒に日本を発展させていきたいですね!
日本は島国であり、良くも悪くも多くのことが独自化しています。
日本人自身があまり感じていないおかしな習慣や考え方があればどんどんグローバル基準に見直しをしていくチャンスでもあると思います。
ワールドがそのような新時代をけん引していけるよう、これからも頑張っていきます。
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