お仕事コラム

外国人労働者と健康保険の関係

20.06.25

こんにちは!(^^)!

外国人雇用ならお任せの派遣会社、ワールドです。

 

 

日本で働いている外国人の皆さん、保険制度についてどう思いますか?

保険制度は日本人との違いはあると感じていますか?

今回日本の健康保険と厚生年金についてお話させていただきたいと思います。

 

社会保険とは?

公的な費用負担により、被保険者・被扶養者が疾病や高齢、介護や失業、労働災害のリスクに備えるための制度です。

社会保険には4種類あります。

「健康保険(医療保険)」

「厚生年金保険(年金保険)」

「労災保険」

「雇用保険」

中でも、主に会社員を対象とする「健康保険(医療保険)」「厚生年金保険(年金保険)」の2つを狭義の意味で社会保険と呼んでいます。

厚生年金と健康保険は原則セットで加入する必要があり、健康保険には加入したいけど厚生年金保険は加入したくない!ということはできないのです。

ただし、厚生年金に関しては社会保障協定を締結している国の外国人の場合は例外があります。

 

 

厚生年金保険とは?

日本の年金制度は「日本に在住する20歳以上60歳未満」の人が対象であり、国籍は問いません。

先ほども述べましたが、日本で働く外国人も年金へ加入しなければなりません。

しかし本国でも同じような年金制度に加入し保険料を支払っている外国人にとっては、本国と日本の両方で年金制度に加入することによる保険料の二重払いが負担となります。

 

えぇ?保険料を払ったのに帰国決まっちゃった!

 

年金を受け取れる年齢になる前に帰国する外国人は帰国した日(日本に住所を有しなくなった日)から2年以内に請求により年金脱退一時金を受け取ることができる制度があります。

脱退一時金を受け取った場合、脱退一時金の請求の基礎となった期間は日本の年金に加入していなかったことになります。

日本と社会保障協定を締結している国の出身者である場合、脱退一時金を受け取ってしまうと、その期間は年金加入期間に参入することにができなくなってしまいます。

 

健康保険とは?

 

日本で働く外国人は、条件によっては健康保険への加入が必須になります。

日本での在留期間が3か月を超える外国人は、基本的に健康保険に加入する必要がります。

外国人労働者の場合は全国健康保険協会が運営する企業向けの健康保険、それ以外の外国人は国民健康保険に加入します。

保険に入ると

① 病院での医療費が3割負担になる。

今は健康でも、いつ病気や怪我をするかわかりません。

自分が気をつけていても、事故などに巻き込まれる可能性はゼロではありません。

そのリスク回避のために健康保険は必要なのです。

② 就労ビザの更新に提示を求められる。

就労ビザを更新する際には、健康保険証の提示を求められます。

そのため、健康保険に加入していない外国人はビザの更新ができず、在留期限が満了すると同時に帰国しなければいけません。

継続して外国人を雇用したい場合には、本人が加入を渋っても健康保険に入れる必要があるのです。

 

 

たくさん種類がある給付金!

実は保険は病気になったときに支払いが3割負担になる以外にも、いろいろな場面で給付金を受け取ることができるというオプションがあるのです。

今回、ワールドにおいてベトナム人通訳兼営業としてフルマックスで活躍してくれているヴィン氏の紹介をしたいと思います。
 唐突な感じもしますが、今回ヴィン氏の奥様が日本において出産をされ、給付金のありがたさを実感されたそうです。
日本での医療体制や保険からの給付金などについてじっくりお話を聞きましたよ! 
Q.奥さんとのなれそめを教えてください。 
A.僕は日本に語学留学している際に、ベトナムに住む彼女とSNSで知り合い、メール交換を重ね愛を育んできました。 
そして留学が終わったタイミングで一度帰国結婚し、そして二人で再来日しワールドに入社をしたのです。 
奥さんは日本語は全くわからない状態での来日であり不安もあったとは思いますが、僕が全面的に言葉の壁をサポートしています。 
Q.日本での妊娠出産にあたり、まず出産する病院を決めることが重要ですが、どのような基準で決めましたか? 
.ベトナムでは国立病院の方が信用があります。 
その為日本においても迷わず公立の病院での出産を選択しました。 
以前僕自身が別の件で公立病院を受診しようとした際にクリニックからの紹介状がないと初診料が高額になるという経験をしたので、まずは地元の個人クリニックを受診し紹介状を書いてもらいました。 
国立病院には医療通訳者がいなかったため、奥さんの検診や出産にはすべて僕が同行しました。 
Q.体調のことや、医療用語など伝わりにくいことはなかったですか?
 A.日常用語などは問題なく通じるのですが、専門用語は難しかったです。 
そのようなときには筆談してもらい、自分で辞書で意味を調べました。
 
Q.日本では出産すると行政から一時金を受け取ることができるのですが、それはご存知でしたか?
A.病院からの案内はなかったですが、インターネットやSNSで日本での出産事情について調べるうちに出産育児一時金という制度のことを知りました。
42万円というまとまった金額を受け取ることができ、大変助かりました。
 
 

Q.日本とベトナムにおいて妊娠出産に対する大きな違いがあった点があれば教えてください。

A.僕も奥さんも初めての出産だったので、ベトナムでの出産と比較することは難しいです。
でも奥さんが戸惑ったことが一つありました。
それは日本では、妊婦の体重を厳しく管理されることです。
安全なお産を迎えるための体重管理と聞かされてはいましたが、ベトナムの家族や友人に聞くとびっくりされます。
ベトナムでは胎児の成長については厳密に管理されますが、妊婦の体重を管理されることはありません。
 
逆に日本の人に話すとびっくりされることがあります。
ベトナムでは妊娠中にココナッツウォーターを飲むと赤ちゃんの肌が白くなると言われています。
日本のスーパーなどでココナッツを入手するのは難しいため、ネット通販で購入していました。
皆さんもぜひ試してみてください。
Q.出産にかかる費用については大きな負担だったと思いますがいかがでしたか?
A.ベトナムでは出産費用の補助はなく、全額自己負担となります。
しかし多くの場合10万円程度なのです。
その為、今回出産した病院でお産にかかわる費用の説明を受けた時に出産の予算が40万円を超えていたのでびっくりしました。
ですが、日本では健康保険から出産育児一時金というまとまった補助金がもらえる制度があります。
また直接払い制度という方法もあり、実際に支払うのは差額の分だけでしたので負担は少なかったです。
また地域によって差があるようですが、育児にかかる費用の補助金がもらえる制度があるとも聞いています。
たとえば児童手当がもらえたり、子どもが病院で受診する際には医療費の補助があります。
僕が住む岐阜県本巣市では医療費は本巣市が全額負担してくれるため、無料で治療を受けられると聞いています。
 


ヴィン君、貴重なお話をありがとうざいました!

生活基盤を日本に移した外国人の皆さんにも参考になる部分があったのではないでしょうか?

社会保険は毎月のお給料からの控除も大きく支払いも大変ではありますが、メリットもたくさんありそうですね!

 

なお、参考までに!

一般的に多くの方が受けている給付金例を簡単に紹介します。

 

高額療養費制度

→1か月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。

所得に応じて自己負担限度額が変わります。

事前に限度額適用認定申請をすると、自己負担限度額以上は支払わなくてもよくなる場合もあります。

※参照元:全国健康保険協会公式サイト

 

傷病手当金制度

→業務外の事由による病気やケガの療養のため仕事を休んだ日から連続して3日間(待期)の後、4日目以降の仕事に就けなかった日に対して支給されます。

最大1年6か月間手当金を受け取ることができます。

 

 

日本には様々な救済制度があります。

保険料の支払いは給与天引きですし、理解が及ばないと大変だと思いますが、いざという時の備えになりますよ!

 

今後も長期的に日本で生活基盤を持とうとする外国人労働者の皆様に向け、このような有益な情報をお届けしていきます。

 

是非参考にしてみてくださいね!

 

 

 

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