お仕事コラム
ベトナム人留学生が日本で就職するために必要なこと
20.03.31
こんにちは!(^^)!
外国人雇用ならお任せの派遣会社、ワールドです。
日本に留学中の外国籍の方には、卒業後も日本に残り国内での就職を希望する人が増えています。
首都東京だけではなく、愛知県や岐阜県といった地方都市においても同じことが言えます。
ベトナム人留学生においても、同様で近年では日本に残り就職する方が激増しています。
外国人留学生が日本において就職しようとする時に一番重要となるのは「留学ビザ」から「就労ビザ」に変更することです。
就労ビザの許可を取るために
外国人留学生が学校を卒業して働き始めるためには、これまでの「留学」の在留資格を「技術・人文知識・国際業務」に変更しなければ日本で働くことができません。
また、すでに自国で社会人経験のある外国人でも、日本で働くためには「就労ビザ」が必要です。
就労ビザを取得するため、留学生の場合、あくまでこれまで学んだ専門知識を活かせる職業を選択する必要があります。
つまり日本に留学している外国人留学生は大学や専門学校で専攻した内容と就職先での業務内容に関連性が必要だということなのです。
これまで学んだことと希望する職種に全く関係ない場合、就労ビザが下りるのは難しいです。
就労ビザをスムーズに手に入れるためには、自分がこれまで学校で習得した知識や技術を日本で働くときの職種と関連性を持たせることがポイントです。
また就業後は社内外のコミュニケーションを日本語で行うこととなりますので、相当の日本語能力が求められます。
日本語能力の重要性
外国人の日本語力を測る基準として一般的なのが、「日本語能力試験」です。
日本語能力試験(JLPT:Japanese Language Proficiency Test)は、日本語を母国語としない人のための日本語能力を測定するための検定です。
1年に2回(7月と12月)で試験が実施されています。
※「日本語検定試験」という似た名称の検定がありますが、こちらは日本語を母国語とする人向けの検定です。
外国人エンジニアに求められる日本語力は企業によって異なりますが、一般的には「N1」「N2」のレベルが求められます。
就職活動においても多くの場合エントリーシートの提出、面接というステップを踏まなければなりませんが、大学での会話とは大きく異なります。
ビジネス用の日本語を使うため、尊敬語・謙譲語などに使い分けて日本の文化を理解した上でのビジネスマナーが必要です。
面接官は日本人
特に企業は外国人の採用に当たっても厳格な面接を行います。
多くの場合面接官は日本人であり、ベトナムの言語を知りません。
つまり日本語だけを使用して話すことになります。
難しいビジネス用語が使われることもあるでしょう。
日本語能力がないと内定を取得することは難しくなります。
履歴書で自己アピールしよう!
ここからは、履歴書の書き方などについて日本人面接官の立場からお話ししたいと思います。
最初に書類選考がある会社の場合は、履歴書の記入方法がとても重要になってきます。
現在ワールドでは多くの外国人留学生からの履歴書が届きます。
特にベトナム人の場合だと、履歴書の作成が非常に丁寧であり好印象をもっています。
住所や学歴は、今後も今と同じように丁寧に作成してください。
が、自分の長所や短所、また応募の動機などが皆さんほぼ同じことが書いてあるのです。
もしかして学校での就職指導時に教えてもらった例文をそのまま当てはめていませんか?
もちろん企業が大切にするところは学歴や学校でどんな勉強をしたか、日本語のレベルはどれくらいなのかというところです。
でもそれだけではありません。
【どうしてこの会社を応募したいと思ったのか】
【どうしてこの職種に関心を持ったのか】
【この職種で就職したらどんな風に働きたいのか】
【ベトナムに帰らず日本で就職することで、どんな風に成長したいと考えているのか】
ということを最も重要視しています。
ベトナムの方の履歴書の志望動機として最もよく書かれていることは【ベトナムと日本の懸け橋になりたい】という言葉です。
もちろんベトナムの代表として外交官になりたいという方ならそれもよいでしょう。
でも職種により志望動機は異なるはずです。
例えば通訳。
何の業種において通訳をしたいのでしょうか。
観光産業であれば歴史や観光地に関係する言葉をたくさん習得している必要があります。
また工場など職場においての通訳であれば、機械の名前や作業の種類など、その業種においての専門用語を知っている必要があります。
しかし、それらの知識を持っていることだけではまだ足りません。
最も大切なことは、履歴書の中で【十分に知識を持っていること】についてアピールする点にあります。
なぜなら、ベトナム人留学生の中には通訳を希望する留学生は非常に多く、他の人よりも自分がどれだけ会社に貢献できるかを伝えられないと、書類選考から漏れてしまう可能性がある為です。
日本人の、仕事に対する姿勢
余談ですが、日本人の集団の中に入って就職するためには、日本人の仕事に対する考え方を知っておく必要があります。
外国人が日本で働く場合、驚かれることの一つに仕事に対する考え方があります。
日本の会社では私生活よりも仕事を優先するケースが多くみられます。
自分の体調不良や家族の冠婚葬祭など重大な用事がある場合は私用を優先していいですが、日本人はそういった場合でも仕事を優先する人がいるという点については事前に知っておいた方がいいでしょう。
ただし、最近は若い世代において、このような傾向は少しずつ薄くなってきていますが、まだまだ社会全体としては浸透していません。
また、就業時間についても日本は少し独特な文化があります。
例えば9時から18時での就業の場合、9時に出勤する人はいません。
9時になったらすぐに仕事をスタートできるように、朝の支度をする必要があるからです。
工場作業であれば会社についてから作業服に着替える、また事務職であれば9時までにパソコンを起動しておくなど、職種によって就業開始までにかかる作業が異なります。
また18時に業務完了してから帰る支度をします。
実際に会社で過ごす時間としては多くの場合8:45~18:30となることが多いようです。
これらのことを全て頭に入れて働き始めると、文化的なギャップが少なくて済みます。
これさえ踏まえれば、どんな方でも日本の企業で十分活躍することができるはずです!
色々難しそうなことを述べていますが、ベトナム人の労働者の真面目で勤労意欲の高い方が多く、日本企業の間では人気が高いです。
是非自信をもってご応募してくださいね(#^.^#)
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