お仕事コラム

「雇用形態」についてのお話⑤~職業紹介って何?~

14.09.19

「雇用形態」についての最終回は、「職業紹介」についてです。

雇用形態の話と言いつつ、実は「職業紹介」というのは、雇用形態ではありません。

しかしながら、求人広告等で求人の分類として「紹」や「紹介」という表記で目にすることがよくあると思いますので、今回はこの「紹介」=「職業紹介」についてお話したいと思います。

その前に、求人広告等でよく見る「求人の分類」について整理してみましょう。

・「正」「社員」「正社員」
契約期間に定めのない契約の場合が多い(期間に定めのある場合もあるので要確認)

・「ア」「パ」「AP」
アルバイト、パートタイムの略 基本的に、正社員と比べて労働日数や、労働時間が短いものがこれに当たります。 契約期間に定めがあるかどうかは、会社によって違いますので必ず確認。

・「契」「契約」
契約社員の募集 契約社員の場合のほとんどが契約期間に定めのある契約=有期雇用契約ですのでご注意を。

・「派」「派遣」
派遣社員の募集 派遣社員=労働契約を結ぶ会社と実際の勤め先が違う会社の場合はほとんどこれです。 契約期間や、労働時間等は個々に違います。

「紹」「紹介」
職業紹介での仕事の斡旋 ○本日のテーマ

「紹介予定派遣」「紹予」
職業紹介と派遣をミックスしたカタチ

いかがでしょうか? これだけの分類の違いについてどこがどう違うのかはっきり認識できていますか?
もし、よくわからないという方は、これまでのこのブログで簡単にそれぞれの雇用形態の概要と大切なポイントを説明していますので、是非ご覧になってください。

では早速、本日のテーマ「職業紹介」についてお話をしていきたいと思います。

職業「紹介」というぐらいですから、読んで字のごとく、仕事を紹介するわけですが、職業紹介の説明として一番イメージがつきやすいのが、「ハローワーク」です。

ハローワークが行っている業務の一つにお仕事の紹介があります。利用されたことのある方もいらっしゃると思います。 ハローワークが行っているお仕事の紹介業務は、正式に言うと「無料職業紹介事業」といいます。

ハローワークに行くといろいろな求人を見ることができます。求人票という最低限の労働条件が書かれたもののなかから、興味のある求人を見つけたら、それをもって相談員さんのところへ行きます。
相談員さんは、貴方の本当の希望と、その求人が本当にマッチしているか聞き取りながら、興味があるということであれば、その求人を出している会社に連絡してくれ、その場で面接の日取りを貴方に代わって設定してくれます。 貴方は、その求人企業と直接やりとり(申込や面接日の設定)を一切しないまま、面接に向かいます。 そして、お互いの条件が折り合えば、めでたく就職!となります。

この一連の流れが「職業紹介」です。

つまり、本来なら働きたい人と、企業の直接のやりとりで話が進んでいく就職活動、採用活動に、第三者が介在して、よりスムーズな活動ができるよう援助するというのが職業紹介なのです。

この職業紹介は、ハローワークだけでなく民間企業も実施することができます。 求人サイト等に載っている「紹介」というのは、これらの民間企業が実施している職業紹介だということです。

職業紹介事業者を利用して就職活動を行う場合に勘違いが起こりやすいのが、「職業紹介=正社員雇用」というものです。
職業紹介で紹介された求人は、必ずしも正社員とは限りません。 アルバイト・パート社員の場合もありますし、有期契約労働者の場合もあります。 ですので、紹介されたお仕事がほんとうに自分の希望に沿ったものであるか、常に気を付けて確認する必要があります。

当社ワールドが得意とする製造分野での人材サービス業界では、昨今「大手メーカー直接雇用」をキャッチとして求人案件が多く見られます。
大手メーカー直接雇用=安定≒長期雇用≒正社員といったように、誤った想像で求職活動していらっしゃるかたもいるようです。

職業紹介の場合でも、やっぱり自分で「労働条件」をしっかり確認することが大事なのです。

次回も宜しくお願いします。
人財開発課/飛田野

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